【完全ガイド】仮想通貨の始め方 全手順
「仮想通貨(暗号資産)に興味はあるけど、何から始めたらいいか分からない…」「なんだか難しそうだし、リスクも高そう」そんな悩みを抱えていませんか?この記事では、仮想通貨取引を始めるための全手順を、専門用語をかみ砕きながら、誰にでも分かりやすく解説します。このガイドを読めば、今日からあなたも仮想通貨投資家の一員です。
そもそも仮想通貨とは?
仮想通貨とは、インターネット上でやり取りできるデジタルな通貨のことです。特定の国家や中央銀行によって管理されておらず、「ブロックチェーン」という技術によって、ユーザー同士で取引の記録を分散管理しています。これにより、改ざんが極めて困難で、透明性の高い取引が可能になります。代表的なものにビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)があります。
- デジタルゴールド: ビットコインは、発行上限が2100万枚と決まっており、その希少性から「デジタルゴールド」とも呼ばれ、価値の保存手段として注目されています。
- スマートコントラクト: イーサリアムは、契約の自動実行機能「スマートコントラクト」を特徴とし、NFTやDeFi(分散型金融)など、様々なサービスの基盤となっています。
- コインとトークンの違い: 独自のブロックチェーンを持つものを「コイン」(例: ビットコイン)、既存のブロックチェーン上で作られたものを「トークン」(例: イーサリアム上の多くのNFT)と呼び分けることがあります。
仮想通貨の始め方【5つのステップ】
仮想通貨を始めるための手順は、大きく分けて5つのステップです。一つずつ見ていきましょう。
STEP1: 仮想通貨取引所を選ぶ
最初のステップは、仮想通貨を購入するための「取引所」を選ぶことです。取引所は、日本円と仮想通貨を交換してくれる場所です。選ぶ際には、以下のポイントをチェックしましょう。
- セキュリティ: 金融庁に登録されているか、二段階認証などのセキュリティ対策がしっかりしているかは最重要項目です。
- 手数料: 取引手数料だけでなく、日本円の入出金や仮想通貨の送金にかかる手数料も確認しましょう。
- 取扱通貨: ビットコイン以外のアルトコインも取引したい場合は、取扱通貨の多い取引所を選びましょう。
- スプレッド: 販売所の売値と買値の価格差のこと。この差が小さい(狭い)ほど、ユーザーにとって有利です。
- 使いやすさ: アプリやサイトが直感的に操作できるかは、特に初心者にとって重要です。
STEP2: 取引所の口座を開設する
利用する取引所を決めたら、公式サイトから口座開設を申し込みます。必要なものは「本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカード)」と「スマートフォン」だけです。
- メールアドレスの登録: 公式サイトにアクセスし、メールアドレスとパスワードを設定します。
- 基本情報の入力: 氏名、住所、職業、投資経験などの必要事項を入力します。
- 本人確認 (eKYC): スマートフォンのカメラで本人確認書類とご自身の顔写真を撮影して提出します。
- 審査と口座開設完了: 取引所による審査が行われ、完了通知が届けば取引を開始できます。
ポイント:eKYC(オンライン本人確認)を利用すれば、郵送物の受け取りが不要で、最短で即日取引を開始できる取引所も多くあります。
STEP3: 日本円を入金する
口座が開設できたら、仮想通貨を購入するための日本円を入金します。主な入金方法は、銀行振込、インターネットバンキング、コンビニ入金の3つです。取引所によって対応する方法や手数料が異なるため、事前に確認しましょう。
STEP4: 仮想通貨を購入する
いよいよ仮想通貨の購入です。取引所には主に「販売所」と「取引所」という2つの購入形式があります。
- 販売所形式: 取引所を相手に、提示された価格で売買する方法。操作が簡単で初心者向けですが、価格差(スプレッド)が広く、やや割高になる傾向があります。
- 取引所形式: ユーザー同士で売買する方法。板情報を見ながら「指値注文(価格を指定)」や「成行注文(現在の価格で即時)」を出すため、販売所より安く購入できる可能性がありますが、操作が少し複雑です。
最初は簡単な「販売所」で少額から購入し、慣れてきたら手数料の安い「取引所」に挑戦するのがおすすめです。
STEP5: 資産を安全に管理する (ウォレット)
購入した仮想通貨は、取引所に預けたままにすることもできますが、より安全に管理するためにはご自身の「ウォレット」に移すことが推奨されます。
- ホットウォレット: インターネットに接続されたウォレット(例: MetaMask、取引所のウォレット)。利便性が高いですが、常にハッキングのリスクに晒されています。
- コールドウォレット: インターネットから物理的に切り離されたウォレット(例: LedgerなどのUSBデバイス)。セキュリティが最も高いですが、利便性では劣ります。
最重要:シークレットリカバリーフレーズの管理
ウォレットを作成すると、12個または24個の英単語からなる「シークレットリカバリーフレーズ(秘密鍵)」が表示されます。これは、あなたの銀行口座の暗証番号とキャッシュカードそのものです。これを失うと、誰もあなたの資産を動かせなくなります。
- 絶対にデジタルで保管しない(スクリーンショット、メモ帳、クラウドはNG)。
- 紙に書き写し、金庫など複数箇所に分けて厳重に保管する。
- 絶対に他人に教えない。
初心者におすすめの国内仮想通貨取引所【徹底比較】
ここでは、金融庁の認可を受けており、初心者でも安心して利用できる国内の取引所を3つ、詳細な比較と共に紹介します。
| 項目 | Coincheck | SBIVCトレード | GMOコイン |
|---|---|---|---|
| こんな人におすすめ | とにかく簡単に始めたい初心者 | 大手金融グループの安心感を求める人 | 手数料を徹底的に抑えたい人 |
| 取扱通貨数 | 35種類 | 36種類 | 30種類 |
| 取引所(BTC)手数料 | 無料 | Maker:-0.01%, Taker:0.05% | Maker:-0.01%, Taker:0.05% |
| 送金手数料(BTC) | 変動制 | 無料 | 無料 |
| 最小取引額(BTC) | 500円相当 (販売所) | 0.000001 BTC (取引所) | 0.0001 BTC (販売所) |
| アプリ評価(iOS) | 4.3 | 4.1 | 3.7 |
1. Coincheck(コインチェック)
特徴: 公式サイト(coincheck.com)でも紹介されている通り、アプリのダウンロード数が多く、画面が見やすく直感的な操作が可能です。取扱通貨も豊富で、仮想通貨の積立サービスも人気。「とにかく難しそうなのは嫌だ」という方が最初に選ぶ取引所として最適です。
公式サイトで口座開設 →2. SBIVCトレード
特徴: 金融大手SBIグループが運営する(sbivc.co.jp)、信頼性の高い取引所です。公式サイトが示す通り、各種手数料が無料な点も多く、コストを抑えて取引したい方に最適です。「大手ならではの安心感のもとで始めたい」という方におすすめです。
公式サイトで口座開設 →3. GMOコイン
特徴: 公式サイト(coin.z.com/jp/)で確認できるように、入出金手数料や送金手数料が無料なのが最大の魅力です。NFTゲームやDeFiなど、将来的にウォレットへの送金を考えているなら必須の取引所です。
公式サイトで口座開設 →購入後の運用戦略
仮想通貨を購入した後、どのような戦略で資産を増やしていくか、代表的なものを3つ紹介します。
- 長期保有(ガチホ): 短期的な価格変動に惑わされず、数年単位で価値の上昇を待つ戦略。最もシンプルで初心者におすすめです。
- 積立投資(ドルコスト平均法): 「毎月1日に1万円分」のように、定期的に一定額を買い続ける方法。価格が高い時には少なく、安い時には多く買うことになるため、高値掴みのリスクを抑えられます。
- ステーキング/レンディング: 保有している仮想通貨を預けることで、利息(リワード)を得る方法。銀行の預金金利のようなイメージです。
よくある質問 (FAQ)
Q. いくらから始めるべき?
A. 必ず、なくなっても生活に影響のない「余剰資金」で始めてください。多くの取引所では500円〜1000円程度の少額から購入できるので、まずは勉強代と割り切れる金額から始めるのが賢明です。
Q. 最初にどの通貨を買うべき?
A. 初心者の方は、まずビットコイン(BTC)かイーサリアム(ETH)のどちらか、あるいは両方から始めることを強くおすすめします。この2つは時価総額が圧倒的に大きく、情報も豊富で、市場が比較的安定しているためです。
Q. 仮想通貨のリスクは何ですか?
A. 主に3つのリスクがあります。
- 価格変動リスク: 仮想通貨の価格は、株式など他の金融商品と比べても変動が非常に激しいです。大きな利益を得られる可能性がある一方、大きな損失を被るリスクもあります。
- セキュリティリスク: 取引所のハッキングや、ウォレットの秘密鍵の盗難など、資産を失う可能性があります。二段階認証の設定や秘密鍵の厳重な管理は必須です。(ウォレットのセキュリティ対策記事も参照)
- 税金: 仮想通貨で得た利益は、原則として「雑所得」として扱われ、確定申告が必要です。利益が年間20万円を超えた場合は、忘れずに申告しましょう。(仮想通貨の税金解説記事も参照)
まとめ
仮想通貨は、未来の金融システムを変える可能性を秘めた革新的な技術です。この記事で紹介したステップに沿って、まずは少額から、新しい資産の世界に触れてみてください。正しい知識とリスク管理を身につければ、仮想通貨はあなたの資産形成の強力な味方になるはずです。