NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)とは?おすすめタイトルも紹介
更新日: 2025年10月29日 |
活用事例
「ゲームをプレイしてお金を稼ぐ」という、これまでの常識を覆す新しいゲームの形、それが「NFTゲーム」です。この記事では、NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)とは何か、その仕組みから具体的な始め方、そして今プレイすべきおすすめのタイトルまで、初心者にも分かりやすく徹底解説します。
NFTゲーム(ブロックチェーンゲーム)とは?
NFTゲームとは、ブロックチェーン技術を基盤に作られたゲームのことです。最大の特徴は、ゲーム内で手に入れたキャラクター、アイテム、土地などがNFT(非代替性トークン)として、プレイヤー自身の資産になる点です。これにより、従来のゲームでは不可能だった体験が可能になります。
- アイテムの所有権: ゲーム内のアイテムが、サービス終了後も無くならない、あなただけのデジタル資産になります。従来のゲームでは、アイテムは運営会社のサーバーに保存されている単なるデータでしたが、NFTはあなたのウォレットで管理する本物の資産です。
- 自由な売買: 手に入れたNFTアイテムを、OpenSeaなどのマーケットプレイスで他のプレイヤーと自由に売買できます。需要が高ければ、購入時よりも高値で売れることもあります。
- 異なるゲーム間での利用: プロジェクトによっては、一つのゲームで手に入れたアイテムを、別のゲームで利用できる「相互運用性」を持つものもあります。
稼ぐモデルの多様化:「X to Earn」
NFTゲームの登場により、「Play to Earn(P2E / 遊んで稼ぐ)」という新しい概念が生まれました。しかし現在では、稼ぐモデルはさらに多様化しています。
- Play and Earn (P&E): P2Eの投機的な側面よりも、純粋なゲームとしての「楽しさ」を重視し、その上で稼げるモデル。
- Move to Earn (M2E): 歩いたり走ったり、運動することで稼ぐモデル。代表例は『STEPN』。
- Sleep to Earn (S2E): 睡眠時間や質に応じて稼ぐモデル。
- Create to Earn (C2E): ゲーム内でコンテンツやアイテムを作成することで稼ぐモデル。『The Sandbox』などが該当します。
NFTゲームの始め方【完全ガイド】
NFTゲームを始めるための具体的な手順を4ステップで解説します。
- 【STEP1】国内の仮想通貨取引所の口座開設: まずは、ゲーム内通貨やNFTの購入原資となる仮想通貨を手に入れるため、国内取引所で口座を開設します。初心者には、アプリが使いやすいCoincheckや、送金手数料無料のGMOコインがおすすめです。
- 【STEP2】ウォレットを作成する: 次に、購入した仮想通貨やNFTを保管するMetaMask(メタマスク)などのウォレットを作成します。注意:作成時に表示される12個の英単語(シークレットリカバリーフレーズ)は、あなたの全資産を守る鍵です。絶対に誰にも教えず、オフライン(紙など)で厳重に保管してください。
- 【STEP3】ゲームに必要な仮想通貨を送金: 取引所で日本円をイーサリアム(ETH)などに交換し、それを自分のMetaMaskウォレットへ送金します。これでゲームを始める準備は完了です。
- 【STEP4】ゲームの公式サイトでアカウント作成: プレイしたいゲームの公式サイトにアクセスし、MetaMaskを接続してアカウントを作成します。ゲームによっては、最初にキャラクターなどのNFTを購入する必要があります。
【ジャンル別】おすすめNFTゲームタイトル5選
ここでは、今から始めても楽しめる、注目のNFTゲームを厳選して5つ紹介します。
1. Axie Infinity(アクシー・インフィニティ)
- ジャンル: 対戦型育成ゲーム
- ブロックチェーン: Ronin (Ethereumサイドチェーン)
- 初期費用: 必要(アクシー3体)
- 特徴: NFTゲームの火付け役。戦略性の高いバトルが魅力で、eスポーツとしても人気が高い。コミュニティが非常に活発。
2. The Sandbox(ザ・サンドボックス)
- ジャンル: メタバース / サンドボックス
- ブロックチェーン: Ethereum, Polygon
- 初期費用: 無料(土地やアバター購入は有料)
- 特徴: ボクセルで自由に世界を創造できる「Create to Earn」の代表格。有名企業やIPも多数参入しており、将来性が非常に高い。
3. Sorare(ソラーレ)
- ジャンル: ファンタジースポーツ
- ブロックチェーン: Ethereum
- 初期費用: 無料(レアカード購入は有料)
- 特徴: 実在のスポーツ選手のNFTカードで戦う。実際の試合結果がスコアに反映されるため、スポーツ好きにはたまらない。JリーグやMLBも対応。
4. STEPN(ステップン)
- ジャンル: Move to Earn
- ブロックチェーン: Solana, BNB Chain
- 初期費用: 必要(スニーカーNFT)
- 特徴: M2Eブームを巻き起こした人気アプリ。歩くだけで仮想通貨が稼げる手軽さが魅力。健康維持と収益を両立できる。
5. Illuvium(イルヴィウム)
- ジャンル: RPG / オートバトラー
- ブロックチェーン: Immutable X (Ethereum L2)
- 初期費用: 無料(一部モード)
- 特徴: 家庭用ゲーム機並みの超高品質な3Dグラフィックスが話題の大作。まだ開発中ながら、そのクオリティの高さから世界中で期待されている。
NFTゲームのリスクと注意点
大きな可能性を秘めるNFTゲームですが、始める前には以下のリスクを必ず理解しておきましょう。
- 価格変動リスク: NFTやゲーム内トークンの価値は、常に変動します。需要の低下や市場全体の暴落により、投資した金額を失う可能性も十分にあります。必ず余剰資金でプレイしてください。
- 詐欺(スキャム): NFTの世界はまだ新しく、偽の公式サイトや、運営を名乗るDMなど、詐欺プロジェクトが横行しています。公式サイトはブックマークからアクセスし、うまい話には十分注意してください。
- 税金と法律: NFTゲームで得た利益は、日本では原則として「雑所得」に分類され、確定申告が必要です。年間20万円以上の利益が出た場合は、必ず税理士に相談するか、国税庁のガイドラインを確認しましょう。(詳しくは仮想通貨の税金解説記事へ)
まとめ
NFTゲームは、単に遊ぶだけでなく、経済的なリターンを得られる可能性を秘めた、エキサイティングな新しいエンターテイメントです。リスクを正しく理解した上で、まずは少額から、気になるタイトルに挑戦してみてはいかがでしょうか。未来のゲームの形を、ぜひ体感してみてください。